株式会社辰

82-1M2-HOUSE

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物件概要

用途
専用住宅
設計
山嵜雅雄建築研究室
構造
RC造
竣工年月
2006年12月
場所
品川区
規模
地上3階
雑誌掲載あり

物件概要

建て主はこの地域に長く住むご夫婦と娘さんである。以前と同様、 建物を一部賃貸とする住まいに建てかえることになった。

この地域は防火強化地域に指定されており、 建て替えについては準耐火以上という制限があったため、 コンクリート造で計画はスタートした。都心の住宅密集地の限られたスペースで、借景の力を借りるには地域的にその力はない。また防犯上囲まれた空間の方が安心である。外からいただくのは、 風と太陽だけとし、 表の通り沿いには打ち放しのコンクリートと大きなガラスブロックの壁面を設けて閉じた形にした。裏側のバルコニーには木のルーバーを設け、内部に曖昧にひらけた空間を設けた。木のルーバーが、プライバシーを確保し、中が見えないようにしてある。

建物の構成は、 1 階エントランス、 2 階 LDK、 3 階プライベートな個室で、これが一番使いやすい形であろう。あまり部屋を小割にするのは好きではなく、 大きく分けた形を取り、 300 角のガラスブロックを吹抜部分に使った。

北側なので、夜明けから日没まで室内へ一定の光を確保できる。 構造的には、 外側が構造耐力壁の中にインテリアがあるという建物である。シュークリームのように、 外側がしっかりしていて中にやわらかいクリームが入っているようなものである。断熱性能を考え、 すべてコンクリート打ち放しとせず、 断熱を施したペイント仕上調の白のビニールクロスが部分的に配されている。

家はその 「たたずまい」に表れる。食べ物と同様、 キレとコクのあるものがいい。キレであるデザインは設計者がつくるものであり、コクとなる「たたずまい」は住まい手である建て主が作り出すものである。着飾ることのない「たたずまい」が一番である。

(山嵜雅雄氏談)